【中国新移民 潤日】中国人が湾岸タワマン「爆買い」 実需が増加 「世界的には割安」 準富裕層の視線は大阪、福岡へ

東京湾岸の高層マンションの購入で中国人が存在感を示している。その視界は湾岸から文教エリア、大阪や福岡へと確実に広がっている。

湾岸のタワーマンションを中心に、日本の不動産を購入する外国人投資家が増える一方だ。不動産会社によると、1棟のタワマンが売りに出ると、だいたい15～20％が外国人による購入だ。

物件によっては、もっと多いケースもある。そして、外国人の購入の9割以上は中国人によるものだ。

なぜ彼らが湾岸エリアのタワマンを好むのか。それは、近未来感があるからだ。中国人にとって先進都市とは、まさに湾岸タワマンのようなイメージなのだ。

渋い街並みや雑多な飲み屋街のようなところは、あまり好まない。

湾岸タワマンの価格が高騰していることもあり、最近では購入対象が分散し始めている。東京なら日本橋周辺、そして地方都市では大阪や福岡といったエリアへと需要は広がっている。

中国人による不動産購入が本格化したのはここ10年ほどの話だ。特に新型コロナウイルス禍を経て、実需の比重が高まり、加速感が出てきた。

以前は、どちらかといえば中国人の海外不動産の購入先は米国やオーストラリアなどの英語圏が主流だったが、近年は潮目が変わった。

トランプ政権以降の米国に対する警戒感もあり、日本を選ぶ層が目立って増えている。

背景には、やはり東京の不動産価格の割安感がある。ニューヨークやロンドンと比べれば、東京のマンション価格は3割から5割も安い。

治安の良さや政治的安定性、生活インフラの整備状況などを考慮すれば、割安と感じるのも無理はない。

これまでは円安の後押しにより、高額物件を外国人投資家が「爆買い」していたが、為替が円高に振れても、日本の魅力は揺るがず、不動産投資は加速するだろう。

もちろん、目的は投資だけではない。以前は買って貸すか、あるいは空き家のまま所有するようなケースも目立った、近年は家族での移住を前提とした「実需」目的が増えている。とくに文京区の中古マンションなどは、中国人の教育熱心な家庭からの関心が高い。

学区の評判がよく、都内でも有数の文教エリアであるからだ。教育目的での移住は確実に増えており、子供の進学を見越した好立地物件への需要は今後も続くだろう。

ただし、湾岸タワマンに手が届く層といっても、全員が超富裕層というわけではない。現在では、湾岸でも2億円では物件が買えなくなってきていることもあり、大阪や福岡といった選択肢が改めて注目されている。

来日する中国人も1億～2億円程度の物件を購入できる「準富裕層」クラスで、資産分散を視野に入れた中間層以上の家庭が多いとみられる。

中国人による不動産購入は今後さらに加速するとみられる。中国の政治情勢が不安定になった時に、割安で、漢字文化圏でもある日本は選択肢になる。

移民問題による欧米の大都市の荒廃により、相対的に日本の都市部の魅力は高まっており、中国に限らず、世界中から外国人の移住が増えそうだ。

週刊エコノミスト2025年6月10・17日合併号掲載

中国新移民「潤日」：中国人は“割安”な日本のタワマンが好き　治安の良さとインフラ充実で移住先に　長嶋修 | 週刊エコノミスト Online

　東京湾岸の高層マンションの購入で中国人が存在感を示している。その視界は湾岸から文教エリア、大阪や福岡へと確実に広がっている。 ＞＞特集〈中国新移民「潤日」〉はこちら

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日本は中国のモノはタダ同様の二束三文で、武力を使って強制購入していたのと真逆ですなw

日本人でも審査にはねられたりする奴は最初っから来て貰いたくないし、嫌ならキャッシュで払ってみろって言いたいねｗ