福岡地裁「工藤会トップは死刑」 工藤会トップ「（裁判長に向かって）生涯後悔するぞ！」と脅迫⇒福岡高裁「工藤会トップは無期懲役。死刑判決は破棄」

▽櫻井裕一
元警視庁警視/元指定広域技能指導官

見解1審で死刑判決が一転無期懲役の判決となったことに驚きます。
確かに漁業組合長射殺事件では直接の証拠がないということで審議されたと思いますが、1審では組織の実質的な意思決定権者であることが認定されたのに、今回はそれが変わり事件そのものが無罪という判決に対して疑問を感じる。
1審判決後に裁判官に対しての被告からの一言が影響しているとは決してないと信じたい。

▽工藤会トップ死刑判決　良く聞く捨て台詞にネットざわつく
https://n-seikei.jp/2021/08/post-77805.html

２４日、福岡地裁において、福岡県で市民が襲撃された４事件を指揮命令したとして、殺人罪や組織犯罪処罰法違反などに問われた特定危険指定暴力団工藤会（本部・北九州市）トップで総裁の野村悟（７４）、ナンバー２で会長の田上不美夫（６５）両被告の判決がでた。

足立勉裁判長は野村被告を「４事件の首謀者」と認定したうえで、「一般市民を襲撃した犯行動機や経緯にくむべき余地は皆無だ」と述べ、午前１０時、求刑通り死刑を言い渡した。

しかし問題はその後、午後４時頃に主文が言い渡されると、野村被告は足立勉裁判長に対し、「（裁判は）全然公正じゃない」「生涯後悔するぞ」などと大きな声を上げ、田上不美夫被告も威圧ともとれる「東京の裁判官になって良かったね」という発言を吐いたことが話題となった。

ネット上では「事実上の脅しだろこれ」「組員がなんかやらかすんじゃないか？」「死刑になるやつのために危険を冒すかね？」などの声が上がっていた。