パイナップル特急。米軍撤退作戦の裏で進行した退役軍人達によるアフガン撤退非公式秘密作戦。

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1 : 2021/09/04(土) 22:04:57.31 ID:S2T0W0200

<前略>
だからといって国益主義だけで動かないのがアメリカだ。
国益主義という大きな流れの中にも、時に自分が信じるものを貫き通そうとする動きがあることに時折、ハッとさせられる。
その一つが完全なボランティアによる、しかも元特殊部隊が有志となった秘密の救出作戦だ。

アメリカのABCテレビは8月27日、アメリカ軍特殊部隊の元隊員たちが独自にカブール市内でアフガン人協力者とその家族たちの救出作戦を展開したことを報じている。
「パイナップル急行」と名付けられた救出作戦は、一緒に戦った仲間であるアフガン国軍の特殊部隊員とその家族を国外退避させようというものだった。
かつてアメリカ軍特殊部隊とともにタリバン掃討に当たった彼らは、いまやタリバン側の標的になっていたからだ。
アメリカ軍はカブール国際空港外での救出活動は公式には許されていないため、米陸軍グリーンベレー、米海軍SEALS、CIA特殊工作員、海外援助要員をかつて務めた元隊員、元職員たちの有志が、そのルールには縛られず独自に空港外で救出活動をおこなったというから驚きだ。
元特殊部隊員とはいえ、立場はただの私人である。
ただ、数百万ドルの資金を持っている、と報じられており、相当の資金力を誇る組織か個人がバックにいることがうかがえる。

アメリカの軍事専門紙Military Timesには、元特殊部隊員が経営する、いくつかの民間軍事会社が協力していたことが記されている。
その一つにフロリダ州タンパのQuiet Professional社がある。
衛星画像の分析、データ解析などのインテリジェンスサービスを提供しているほか、ダークウェブから裏情報を引き出すことを得意とする。
同社はさらにScion Analyticsというソフトウェア会社を傘下に収めていて、同社が持つAIを活用した言語分析、データ解析が、タリバンの動向やテロのリスクの把握に活用された模様だ。
また、脱出者の個人情報の入力、ビザ書類の申請、必要書類の作成といった行政手続きまでも、このチームと、それを支援するネットワークが担ったという。
脱出者を空港まで無事に連れて来られたとしても、ビザの必要書類が整っていなければ輸送機に乗ることはできないからだ。

https://news.yahoo.co.jp/articles/825bf23a334676ef7076284c6bb289df84278f44
続く

2 : 2021/09/04(土) 22:06:27.12 ID:S2T0W0200
>>1続き
また、別の民間軍事会社は、協力者の身分確認のための生体認証装置の調達、アフガンへの入国の支援、食料と輸送手段の確保を支援した。
まさに国外退避活動の川上から川下まで、必要なステップをすべて網羅している。これを緩やかなネットワークを形成した元軍人たち150人ほどが担ったというから驚きしかない。
一方で、当然、アメリカ政府との公式な連携はなく、一部の報道ではプライベート・ジェット機でカブール国際空港に乗り込もうとした一部の元隊員が空港の管制を担当するアメリカ軍に着陸を拒否されたこともあったという。
元隊員たちは初対面同士もいたということで、一部は自身のSNS(リンクトイン)のアカウントにアメリカ政府の国外退避活動に対する不満を書き込んだところ、突然、チームに勧誘されたという。

元隊員たちは暗号化された通信アプリで情報交換。下水道を使って空港に入る地下ルートを設定した。空港に向かうアフガン人特殊部隊員たちは単独で、多くても2人単位で動いた。時にはタリバンの検問所で暴行に遭うことはあったが、幸い身分が露呈することはなく、なんとか空港近くまでたどりついた。
そこからは検問所には向かわず、空港から延びている下水路を、汚水をかきわけながら進み、待っていた赤いサングラスをかけた兵士に向かって、スマホに入れたパイナップルの写真をかざすと、安全な空港内に招き入れられた。赤いサングラスとパイナップルの写真がお互いの目印であった。
順調に進んでいた救出作戦も、ある日、誘導の頼みの綱である携帯電話が突如、通じなくなり、「タリバンがついに携帯電話の電波塔を破壊したのか」と現場に衝撃が走ったこともあった。道路脇の仕掛け爆弾の起爆を妨害するために携帯電話の電波に対するジャミングをかけていたのであった。

8月14日から始まったこの救出作戦は、アメリカ兵13人も犠牲になった自爆テロ直前まで続けられた。
救出されたその数、子どもや妊婦も含めて実に630人にのぼるという。
この元軍人、元隊員たちによる非公式で私的な救出作戦は、空港外での活動が禁じられている現役のアメリカ軍人たちによる非公式の協力によって支えられた。

3 : 2021/09/04(土) 22:07:17.02 ID:S2T0W0200
>>1続き
この完全ボランティアの救出作戦を率いた、米陸軍特殊部隊グリーンベレーの指揮官を務めたスコット・マン元陸軍中佐は米ABCの取材に対して「軍からの命令に逆らって、アフガン人協力者の顔写真をスマホに入れて下水道を歩いて迎えに行った無名の現役軍人のヒーローたちの協力がなければ成功しなかった」と振り返る。
同じく救出作戦に参加した元米海軍特殊部隊SEAL指揮官で、アフガニスタン軍の顧問も務めた経験があるスコット・マン元中佐は「仲間を置いていくことは我々のモットーに反する。アフガン人は実は多くのアメリカ人以上に民主主義の価値やビジョンを理解している」という。
また別の元隊員も「自分たちの政府が動かないから、我々がアメリカ人としてやるべきことをやった」と、強い苛立ちを浮かべながらABCの取材に語ったという。

ここまで来ると、もはや映画の世界だ。
自分と一緒に戦った、自分たちを助けてくれた人たちを今度はこちらが助ける―。
まさに彼らなりの筋の通し方だったのかもしれない。

4 : 2021/09/04(土) 22:08:44.38 ID:S2T0W0200
>>1続き
筋を通した、という表現がピッタリの出来事はまだある。
「みんなが怒っているのは現場の海兵隊員が失敗したのではなく、指導部が失敗したからだ。誰も手を挙げて、説明責任を引き受けて失敗を認めようとしない」。
メッセージ動画を自身のSNSにアップしたのは米海兵隊のスチュワート・シェラー中佐(当時)。
高度歩兵訓練大隊の大隊長を務め、イラクとアフガニスタンへの派遣経験もある海兵隊歴17年を誇る現役幹部だ。
「アフガニスタンに永遠に駐留すべきだと言っているわけではない。全てのアメリカ人を退避させる前に戦略的な要衝であるバグラム空軍基地を放棄してしまったのは(戦術的な)失敗だった、と誰か認めたか?」
「指導部が手を挙げて『最後の局面で我々はうまくやれなかった』と認めなければ、また同じ失敗を繰り返すだけだ。そうなっては犠牲になった仲間たちの死は無駄になってしまう」と訴える。
海兵隊の現役将校が通常の内部の手続きを経ずに、軍の上層部に対して公の場で異議を表明するのは極めて異例だ。
正直、この異議申し立てをどこまで評価をしていいものか、わからない部分は残る。
軍の現役幹部である以上、異議があったとしても組織内の正規のルートで申し立てをすべきだという強い批判や、この中佐なりの計算があってのパフォーマンスではないか、というSNS上の見方もそれなりの説得力がある(一説には選挙への出馬に向けた知名度アップを狙ったという指摘もある)。
だが、ここで注目したいのは、この中佐のやり方や内容の是非ではない。
公然と自らの信念を吐露する問題提起をおこなう人間がアメリカの組織にはいる、という点だ。しかも、規律や上位下達を旨とする実力組織に。そして少なからず賛同者がいるという点も。
申し立ての方法や中身には同意できなくても、この人が17年以上の海兵隊でのキャリアを投げ打つリスクをとっていることは否定できないはずだ。実際、「私の海兵隊での人生は終わってしまうかもしれないが」と中佐が動画で自ら言っていた通り、即、指揮官職から解任され、その後、除隊となった。
解任直後、彼は自身のFacebook投稿の中で「動画をアップした直後、多くの海兵隊の同僚から『みんな、おまえと賛成だ。だが何も変わらない。個人的不利益になるだけだから撤回したほうがいい』と言われた」と記している。
5 : 2021/09/04(土) 22:09:40.14 ID:S2T0W0200
>>1続き
ここで確認しておきたいのは、アフガン撤退で兵士に多くの犠牲者が出たこと自体を責めているわけではない点だ。
そもそも軍の作戦行動には犠牲者が出ることは前提になっており、今回の国外退避作戦でも何らかの犠牲が出ることは織り込まれていた。実際、自爆テロ発生後の記者会見でアメリカ中央軍のマッケンジー司令官は「今回の事態は確かに悲劇だが、こうした退避支援作戦には犠牲が出やすい。遅かれ早かれ犠牲者が出ると思っていた」と語っている。
犠牲者が出ると、「すぐやめろ」と全否定するような議論が日本ではされがちだが、この海兵隊中佐の怒りの矛先は軍に犠牲が出たことではなく、軍の指導部が失敗をしたことについてきちんと説明責任を果たせ、という点にある。
軍は不平不満を表に出さず政治指導者の命令に従って危険な任務をこなす。時に犠牲者を出しながらも定められた任務を達成する。

一方、犠牲者が出た時は政治指導者や軍の指導部がその結果に責任を持って欲しい。
しっかり向き合って筋を通せ―。
平たく言うとそういうことを、まさに自分のキャリアを投げ打って公に訴えたわけである。

カブール国際空港で散っていった後輩兵士たちが、義務、信念、使命、そうしたものを困難な現場で体現したように、この中佐は職を賭した異議申し立てという形で現したのかもしれない。
撤退の混乱の中でも現地の子供を抱き抱える23歳の海兵隊の女性兵士、自らのキャリアを投げ打って後輩たちの死から問題提起をする現役将校、かつての仲間を助けるために遠く、危険な地に駆けつける元特殊部隊員。
およそ「アメリカ・ファースト」の国益主義とはかけ離れた、なにか、自分たちが拠り所にしている信念や価値のようなものが、彼らを動かしたとしか考えられない。
そのような人間がアメリカの実力組織には少なからずいるということだけは確かだろう。
「アフガン撤退」の失敗と混乱の最中においても、そうした人たちが存在しているという事実が、アメリカが時に口にする「自由」や「人権」をギリギリのところで単なる言葉遊びやレトリックにさせていないように思えてならない。これがアメリカの強みなのだろうか。
失敗を認め、次に生かそうとする姿勢があるからこそ、新たなアイディアとイノベーション、そしてダイバーシティも生まれるのかもしれない。

6 : 2021/09/04(土) 22:09:45.82 ID:ibSxppa60
パンジシール内に入った数千のタリバン兵
山崩しで後方遮断されたとよ

今晩から包囲攻撃始まります

7 : 2021/09/04(土) 22:10:08.52 ID:S2T0W0200
>>1続き
海兵隊から除隊することになったシェラー中佐はFacebookでこう記す。
「アメリカは多くの問題を抱えているが、私の祖国であり、私の3人の息子が男として育つ場所だ。アメリカはまだカオスの霧の中で輝く光だ」と。
9月2日現在、シェラー中佐が海兵隊人生を終えるきっかけとなった動画には7万4千件以上の「いいね」と1万件近いコメントが付き、7万近くシェアされている。

以上

8 : 2021/09/04(土) 22:33:25.11 ID:zOs5c6bg0
ジェド・剛士立案か
9 : 2021/09/04(土) 23:01:01.46 ID:r6S0NxP/0
あれ?
さっきなかった?
10 : 2021/09/04(土) 23:30:51.95 ID:9sBLM1Nf0
セガールやステイサムやベルレアンなど正義のために戦い続ける実写映画の登場人物は反キリスト教や反ブードゥー教や反ドルイド教といった一神教の宗派のある宗教に対する反宗教でしつこくキリスト教やブードゥー教やドルイド教といった一神教の宗派のある宗教ではないと言いたい人たちだらけだぞ。いつか安倍晋三の一族の支配する世界を倒してやるぞというけどうまくいってないしあんだけいろいろやっているのに怖いんだってよ。変なの。正義のヒーローが言うには世界によって痛さとか激しさが違うんだってだからできるんだって。
11 : 2021/09/04(土) 23:37:14.00 ID:9sBLM1Nf0
反キリスト教でしつこくキリスト教ではないと言いたい人は反キリスト教や反ブードゥー教や反ドルイド教といった一神教の宗派のある宗教に対する反宗教であってしつこくキリスト教やブードゥー教やドルイド教といった一神教の宗派のある宗教ではないと言いたいだよ。
12 : 2021/09/04(土) 23:39:25.84 ID:bX9tG6lR0
日本もPMCつくるか既存のPMCと協力関係築いて自衛隊のレンジャー派遣して実戦積ませるとか条法買うとかしたほうがいいんじゃねえのかなあ
すでにやってんだったら御免だけど
13 : 2021/09/04(土) 23:41:07.53 ID:9sBLM1Nf0
書いている自分は反キリスト教や反ブードゥー教や反ドルイド教といった一神教の宗派のある宗教に対する反宗教ではないぞ。善良なキリスト教や善良なブードゥー教や善良なドルイド教という人はキリスト教やブードゥー教やドルイド教といった宗教の中でも極悪に襲われているから助けて欲しいんだって。
16 : 2021/09/05(日) 01:32:40.77 ID:3OMkaMEA0
監督はクリントイーストウッドで映画化
21 : 2021/09/05(日) 02:27:11.81 ID:Fn1hi8QI0
>>16
見たいよな
17 : 2021/09/05(日) 01:32:59.03 ID:iMbXFkD+0
この前のSASも映画化してもいいくらいの内容だし
キートンとジェドか胸熱
22 : 2021/09/05(日) 02:40:46.51 ID:fUyKls0f0
退役軍人がいわゆる「PMC」ではたらいて軍から仕事請け負ってるのは公然の秘密だな

元スレ:https://hayabusa9.5ch.net/test/read.cgi/news/1630760697

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