- 1 : 2024/03/12 20:54:06 ???
- 新型コロナ対策のマスクの着用が個人の判断に委ねられて、13日で1年となります。感染症法の分類も季節性インフルエンザと同じ5類に移行し、戻ったかのように見える日常。しかし、今もコロナに苦しむ人たちがいます。コロナのいま…。もうひとつの「現実」が、ありました。
*コロナ後遺症に苦しむ男性(20代)
「今日はちょっと苦しくて。きつかった。午後、妻と買い物に行った。買い物の荷物を車まで運んだ。頭が圧迫されて、ボーッとして、苦しい感じ。1時間くらい寝たら何とか…」
富山市の20代の男性。
この2年、コロナの後遺症に苦しみ続けています。富山市内で妻と2人で暮らしています。
*男性の妻
「揚げ物やチーズを食べたら、すぐに下痢になってしまう。油は少なめにしている。体調が良くなっても、何かがきっかけで体調が悪くなったりする。その繰り返し」
男性は医師から指導された呼吸のリハビリを毎日欠かさず行っています。リハビリは酸素供給量を増やすため1回45分間、体調に合わせ1日2回です。
男性は一昨年の3月、新型コロナに感染しました。それから2年間、倦怠感や頭痛に加え、「ブレインフォグ」と呼ばれる記憶力・思考力障害の症状に悩まされています。去年の夏は、杖がないと歩けないほどに悪化していました。
*男性
「この状況、この頭で生きていくことを考えないといけない。生きる意味があるのかと思うことがあった」
*男性の妻
「(コロナ感染前は)すごい元気だった。それを見ていたら全然気持ちの持ちようじゃないのがわかる。コロナの影響だなと」
仕事を休み続け離職を余儀なくされ、今は妻に扶養されています。この2年、富山と石川の病院を受診しましたが、症状の改善につながりませんでした。いまは、オンラインで、東京のクリニックにかかっています。この日は、月に1度の診療の日です。
*男性
「体を動かさないので、首や腰が痛かったりするので、朝少しストレッチをした。そしたら日中、ブレインフォグの症状、頭が圧迫されるような症状」
*医師
「どういうストレッチ?」
*男性
「前に倒れこんで、首を伸ばす」
*医師
「それですね」
医師は、東京でクリニックを営む平畑光一医師。この4年、7000人近い後遺症患者を診てきました。
*ヒラハタクリニック 平畑光一院長
「おしめを履いて、おしりを拭いてもらう人がたくさんいる。20~40代で基礎疾患がない人たちが、そこまで追い込まれるというのがこの病気のきつさ」
厚生労働省の研究班が去年発表した調査では、何らかの後遺症の症状が2カ月以上続いた人は成人の1割から2割ほどいるとされ、平畑医師は国内の患者は400、500万人に上ると推計しています。
*ヒラハタクリニック 平畑光一院長
「家から出てこれていない人がたくさんいる。コロナ後遺症患者は、一瞬元気にふるまうことはできるが、実際は大変というのがたくさんあると思う。当院の場合、労働者の1割以上が職を失っている。初期対応を間違うと(症状が)重くなる。最初の症状が出たとき、症状が重くなってきたときにしっかり療養して早く治すのが大事」
富山県内のクリニックでも、2年前ほどから後遺症患者の受診が途切れず、月に2、3人は新しい患者が訪れるといいます。
*ミワ内科クリニック 三羽邦久院長
「気合で治る、頑張ったら何とかなるというレベルを超えた疲労感、倦怠感があって、頑張ってしまうと次の日から何日も寝込んだ状態になる。周りの理解が非常に必要。コロナ後遺症として休むことを確立していく必要がある」
コロナの後遺症に苦しむ20代の男性は、食事の量も落ちたといいます。
“ブレインフォグ”等で8種類の薬…コロナ後遺症に苦しみ続け離職 20代男性の今「いつ復帰できるのか」|FNNプライムオンライン
新型コロナ対策のマスクの着用が個人の判断に委ねられて、13日で1年となります。感染症法の分類も季節性インフルエンザと同じ5類に移行し、戻ったかのように見える日常。しかし、今もコロナに苦しむ人たちがいます。コロナのいま…。もうひとつの「現実」が、ありました。*コロナ後遺症に苦しむ男性(20代)「今日はちょっと苦しくて。き...
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