日本人の「セブンイレブン」離れが深刻 あと数年でローソンに追い越される勢い 一体なぜお前らはセブンに行かなくなったのか

カナダのコンビニ大手アリマンタシォン・クシュタールから買収提案を受けたセブン＆アイ・ホールディングス。
事業の中核で稼ぎ頭である「セブン―イレブン」は、国内コンビニのパイオニアであり絶対的な王者だが、その強さに陰りが見えると言われる。
「常勝セブン」に何が起こっているのか。

◆ショックを広げた数字

「69万9000円、前年同期比2000円減」――。
セブン＆アイの2025年2月期中間連結決算の国内コンビニ事業の業績として示されたマイナスの数字に、関係者の間にはショックが広がった。

この数字はコンビニ1店舗あたりの売上高を示す「全店平均日販」と呼ばれるもので、各社の営業力を表す重要な指標だ。

競合他社のファミリーマートとローソンがともに57万3000円で、セブンの首位は揺るがない。
しかし前年と比べると、ファミマは前年同期比1万1000円増、ローソンが同2万2000円増と大幅に伸びており、セブンだけが取り残されているように見える。

◆際立つ「割高感」

セブンは元々、商品価値の高さを訴える戦略を取ってきた。一般的には安価であることが強みとなるプライベートブランド（PB）でも
「おいしさ」などの価値で訴求する商品を展開し、「金のハンバーグ」などを大ヒットさせてきた。

だが、物価高騰によって割安な商品を求める客がスーパーやドラッグストアなどに流出。
ファミマやローソンは、顧客をつなぎ留めるべく、おにぎりやパンといった主力商品の増量キャンペーンなど訴求力のある企画を展開した。
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