【被告の弁護人が会見】「愚かな木村さん」「ひきこもり」岸田首相襲撃の被告に検察が暴言

岸田首相（当時）の演説前に爆発物を投げ込み、殺人未遂などの罪で起訴された被告の男に対して検察が暴言を吐き、最高検が不適切だったと認めた件について、6日に被告の弁護人が会見を開きました。
検事は被告に「ひきこもり」などと発言したということです。
無職の木村隆二被告は去年4月、和歌山市の漁港で、衆議院の補欠選挙の応援演説に訪れた岸田首相（当時）の近くに爆発物を投げ込み、現行犯逮捕されました。
検察は、殺人未遂などの罪で起訴しましたが、取り調べの際、黙秘を続ける木村被告に対し「かわいそうな木村さん」などと暴言を吐いていたことが分かりました。
弁護側が「被告の黙秘権を侵害している」として、検察庁に苦情を申し入れたところ、関係者によりますと、最高検が録画映像などを確認し「不適正だった」と認定したということです。
取り調べを行ったのは36歳の検察官だったといのことです。
最高検は取材に対し「個別の事件に関わることなのでお答えは差し控えます」とコメントしています。
6日午後、木村被告の弁護人は会見を開き、木村被告が取り調べした検事から「ひきこもり」などと言われたことを明かしました。
検事は「ひきこもりで出てきたら世の中に迷惑かけるんだね」「法律の勉強頑張っていたんですね、でも我々は法律の大リーガーであなたは低学年」と言い、さらに「愚かな木村さん」と何度も呼びかけたということです。
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