【オーストリアの研究】コロナワクチン未接種者を初回感染後10か月間調査、単球、顆粒球、リンパ球の絶対数が健康な対照群に比べて低い、循環好中球レベルも感染していない人に比べて大幅に低い

ワクチン未接種のCOVID-19患者では長期的な免疫変化が持続する

アレルギー誌に最近発表された研究で、オーストリアの研究者チームは、新型コロナウイルス感染症（COVID-19）のワクチン接種を受けていない個人を対象に縦断的分析を実施し、重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2（SARS-CoV-2）の最初の感染後10か月にわたる体液性免疫と細胞性免疫の変化を解明した。

背景
COVID-19パンデミックは、過去10年間で最も深刻な公衆衛生災害の1つであり、世界中で数百万人の罹患率と死亡率を引き起こしました。

さらに、新たな研究では、この疾患は最初のSARS-CoV-2感染から回復した後も数か月続く長期的な後遺症を引き起こすことが示されています。

これらのCOVID-19後症状は、COVID-19の急性後遺症（PASC）または長期コロナウイルス疾患（ロングCOVID）とも呼ばれ、肺臓器以外のさまざまな臓器系に影響を及ぼし、神経認知障害や心血管系および筋骨格系の症状を引き起こすこともあります。

最近の研究は、ロングCOVIDのリスク要因とメカニズムを理解することに焦点が当てられています。

さらに、おたふく風邪、麻疹、インフルエンザ、エプスタイン・バーウイルス感染症など、他のウイルス感染症でも長期的な後遺症が観察されていますが、
PASCは複数の臓器系に影響を及ぼすという点で独特であり、疲労、呼吸困難、不眠症、「脳のもや」、うつ病、動悸、腎不全など、幅広い症状を引き起こします。

本研究では、研究者らはSARS-CoV-2ワクチン接種を受けていない個人を対象に縦断的分析を実施し、初回感染後10か月間の体液性免疫と細胞性免疫のパラメータの変化を調べた。

この研究は、初回SARS-CoV-2感染から回復してから10週間後のワクチン接種を受けていない個人の免疫パラメータの変化を調べた前回の研究のフォローアップであった。

結果
研究では、COVID-19から回復した人の単球、顆粒球、リンパ球の絶対数が健康な対照群に比べて低いことがわかった。感染者の循環好中球レベルも、感染していない人に比べて大幅に低かった。

結論
全体的に、研究結果は、SARS-CoV-2 感染が適応免疫と自然免疫のパラメータおよび免疫細胞に長期的な変化をもたらし、その変化が T ヘルパー細胞 2 が優勢なサイトカイン プロファイルに関連していることを示しました。

これらの研究結果は、長期 COVID に寄与するさまざまなメカニズムの理解を深めるものです。

Long-term immune changes persist in unvaccinated COVID-19 patients

Study reveals that unvaccinated individuals experience significant long-term changes in immune parameters up to ten months post-COVID-19 infection, with a shift...

www.news-medical.net

最初のCOVID-19からかなり経ってから、SARS-CoV-2特異的抗体レベル、自然免疫細胞と獲得免疫細胞の異なる低下、およびTh1/炎症性サイトカインからTh2血清サイトカインレベルへの移行が見られる
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/all.16210

ここでは、133人からなる代表的なCOVID-19研究集団において、発症後10週と10か月に採取したサンプルを比較することにより、長期的な免疫学的痕跡があるかどうかを調査した。

注目すべきは、認可ワクチンが後になってから利用可能になったため、COVID-19回復期患者のいずれも10週と10か月の診察の間にワクチン接種を受けていなかったことである。

わずかな差ぐらいなんじゃないか
笑笑