「SNSは嫌い」辻元清美議員のネット活用「極意」とは 「SNS出遅れ」の立憲民主で見つけた心得と目指す道

東京新聞
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2025年4月21日 06時00分　会員限定記事

国民民主党やれいわ新選組がSNSを巧みに活用して支持を広げるなか、野党第1党の立憲民主党の出遅れが目立っている。
YouTubeの公式チャンネルのフォロワー数は、主要政党で最多を誇るれいわの36万人に対して4万人弱にとどまり、投稿した動画の視聴回数もなかなか振るわない。

そんななか、今夏に迫った東京都議選や参院選もにらみ、党として巻き返しに乗り出した立憲民主。

「SNSは嫌いだった」と語る辻元清美参院議員＝4月10日、国会内で（平野皓士朗撮影）

旗振り役として白羽の矢が立ったのが、党広報本部長を務める辻元清美参院議員（64）だ。「SNSは嫌いだった」という政治家が描くネット活用の「極意」とは。（我那覇圭）

◆大阪の事務所の壁をぶち破られた

──今まで、SNSとはどう向き合ってきたか。
私の場合は長年にわたり、インターネットで誹謗（ひぼう）中傷されたり、デマを流されたり、攻撃を受けてきた。

リアルの世界でも、「辻元は『反日』だ」というようなインターネットの流言飛語を信じた人物に、大阪にある事務所の壁をぶち破って入られたという実害にも遭っている。
好きか嫌いかで言えば、嫌い。怖くもあって、すごく警戒するツールだった。

──確かに、個人の公式ウェブサイトに「デマについて」という項目を設けて、デマを一つ一つ打ち消している国会議員も珍しい。

特に安倍政権の時に多くの攻撃を受けた。私が国会で厳しく質問したら、数時間後には「反日」を攻撃する人たちを刺激するような部分が動画で切り取られ、SNSで拡散された。
斎藤元彦兵庫県知事の疑惑を追及した結果、SNSで激しく中傷され、今年1月に自死した元兵庫県議もそうだったが、誰かが特定の政治家をターゲットとして名指しし、同調する人たちでハイエナがたかるように攻撃する印象がSNSにはある。

辻元さんの公式ホームページでは、トップの目立つ場所に「デマについて」という項目を設けている。「辻元が大発狂した」や「内縁の夫が過激派」などの悪質なデマに、時にはユーモアを交えながら反論している。

◆ターニングポイントは「ガーシー」

──SNSへの見方を変えたのは、「SNS選挙」を印象づけた昨年の東京都知事選や衆院選か。

いや、違う。ターニングポイントは、ガーシー（元参院議員）が当選した2022年の参院選だった。本人が日本にいないのに、ほぼネット上の呼びかけだけで当選したのだから。

──とはいえ、都知事選では国政で長らくタッグを組んだ蓮舫・元参院議員が、SNSを効果的に使って支持を広げた石丸伸二さんに敗れ、3位に沈んだ。ショックは大きかったのでは。

石丸さんは確かにSNSをうまく活用し、ネットの票田を耕していた。一方で、街頭演説の回数もかなり重ねていた。
私は当時、既成の政党や政治家に対する批判や忌避感、不信感が広がっていることを強く感じた。
「既存の政党や政治家が、ここまで社会を悪くしたんだからぶっ壊そう」という空気を感じて呆然（ぼうぜん）とした。
私自身も「もう通用せえへんのかな」と思ったし、街宣車の上に立って演説するような古い形式の選挙のあり方も「アップデートしていかなきゃいけない」と考える契機になった。

◆野田代表はSNSにあまりなじまない

──立憲民主党は今年1月、SNSに力を入れる方針を鮮明にしたが、各政党がこぞって動画を投稿しているYouTubeのフォロワー数は伸びていない。

X（旧Twitter）は、枝野幸男さんが結党した旧立憲民主党の時代からかなり有効活用してきた。ただ、…

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俺は辻元が嫌いだけどな。

好き嫌いは理屈じゃないからしょうがないよな。辻元が大嫌いだ。